シックハウス症候群とは？

時代とともに新しい技術や加工方法が開発され、化学的に合成された塗料や、接着材で固められた合板や集成材など、それぞれ長所もあるのですが、この様に化学的な物質で作られた新建材や家具などから発生する有害物質（ホルムアルデヒドやトルエン）や、家を守るために撒いたはずのシロアリ駆除の薬剤（有機リン系化合物、ネオニコチノイド系）などは人体に悪影響を及ぼす危険性が高いとされています。こうした新建材からの化学物質が揮発することにより、室内空気汚染につながります。調湿性の低いコンクリート造は高温多湿になり、結露やカビが発生しやすくなります。また、木造住宅に比べダニの数が3倍に増加したそうです。こういった様々な空気汚染などが原因で起こる健康被害を総称して、「シックハウス症候群」と呼びます。

どんな症状があるの？

シックハウス症候群の症状は多岐にわたり、目がチカチカする・目のかゆみ・めまい・頭痛・鼻水・鼻づまり・じんましん・湿疹・頭痛・吐き気・疲労感などが挙げられ、症状には個人差があります。

本人にしか自覚出来ない症状も多く、決まって室内にいるときに症状がひどくなる場合は、シックハウス症候群の可能性を疑ってみましょう。

対策方法はある？

対策方法としては、原因となる化学物質を出来るだけ使用しない建材を選ぶこと。無垢材や天然の塗料など、新建材より少しお値段がしますが、体に優しい自然素材で家づくりをすることです。せっかく建てた家が体に悪影響を及ぼす家にはしたくありません。また、アレルギーがある方の50%～90% はダニが関与していると言われます。これは、塵の中のダニやダニの死骸がアレルゲン（人にアレルギーを起こさせる抗原物質）になるからなのですが、実験により無垢の杉のフローリングでは、調湿性と杉の香り成分でダニの繁殖を抑制することも判明しました。もちろんこまめな換気や掃除をするなど、人為的なダニ・カビの対策も必要です。

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