上棟式の準備と神社のお話

上棟式の準備と神社のお話

今月は2つの現場で上棟式の予定があるので、
朝からせこせこと御幣を作っていました。

御幣を作るセットがあるので、リンクスはそれで上棟式の準備をしています。
「ワンタッチ」と書いてありますが、100タッチ以上悪戦苦闘しながら作っています…。
やっと最近慣れてきて、うまく作れるようになってきました。
我ながら成長を感じます。

上棟式 御幣 水引

この水引を結ぶのが地味に難しくて…油断してると縦結びになっちゃって…。


セット内容に、すでにご祈祷の済んだお守りも同封されているのですが、
お施主様によっては神社でお札をお求めになる方もいらっしゃいます。
どっちがいいとかはないです。こういうものって気持ちだと思いますので。
地鎮祭も上棟式もやりません、という方もいますし、
どちらも神主さんに来ていただいてしっかりやります!という方もいます。
とはいえ上棟式に神主さんが呼ばれてくるのはかなりまれで、
8月にはお施主様の希望で略式ではない上棟式を行いましたが、
「神職になって長いですが、上棟式は10回やったかどうか…。地鎮祭は数えきれないほどやっていますが、略式ではない上棟式をされる方がかなり少ないですからね」と神主さんがおっしゃっていました。
上棟式は大工さんや現場監督さんが略式でされることが多いようです。
リンクスでも担当の設計士が執り行っています。

上棟式

前に行った上棟式。こんな感じです。雰囲気伝わりますかね…?

ところで今回の二つの御幣、どちらも上棟式のお札は城南宮のものですね。
京都で新築のお札といえば城南宮でしょうか。
交通安全祈願で車のお祓いもされている神社なので、そっちも有名ですね。
城南宮は平安京が遷都された時に平安城をお守りするために創建されたそうです。
で、すでに平安時代には「方違(かたたがえ)」の宿所として使われていたということでした。
方違というのは、目的地に行くときに凶方(そっちに行くとよくないことが起こるかも)を避けるために、一度別の場所へ向かってから、仕切りなおして向かうという風習です。
徒歩か牛車の時代、移動に時間かかるのにそんなことまで!?って思っちゃいますね。


そういう場所だったことから、建築工事、引っ越し、通勤通学、旅行、営業などなど、
安全であるように、というお参りの方がたくさんいらっしゃるということでした。

とはいえ、全然どこの神社でも構わないと思います。
現場の一番近くの神社にするという方もいます。
こういったものは気持ちが大事だと思いますので、
新しく住む土地の神さまにお願いするというのも自然なことですよね。


なんにせよ、現場ではみんな工事が無事に終わっていいお家が建つように一生懸命です。
今月上棟のお家2棟は3月に見学会かも?
わたしもとても楽しみです。