唐突に、そういえば近所の神社のご神木は杉の木だったな、と思い出しました。
境内に生えている木も杉の木が多かったような。
スタジオリンクスが事務所を構えている京都市は寺社仏閣が多い街です。
私はそこかしこの寺社仏閣にひんぱんに行くわけではありませんが、
思い出す限り記憶の中のお寺さんや神社には杉の木がたくさん植わっているイメージがあります。
木なんて色々あるのに、なんで杉なんだろう?
これはタウマゼインを感じますね!
どうして杉の木が多いのか、ちょっと調べてみました。
ネットで調べてみたところ、やっぱり杉の木が植えてある寺社仏閣は多いらしく、またご神木となっている杉もかなりあるようです。
夫婦杉とか三本杉とか聞いたことがありますよね。
なぜ杉がそんなにありがたがられているのでしょう?
杉はまっすぐ伸び、50mを超える高さにまで成長することもあります。
高知県の大杉というは高さが約60mもあるそうで、これは20階建てのビルと同じ高さに相当します。
太古の人々は天高く育った杉を使って、神様が下りてくると考えていたそうです。
高い建物がない時代、それだけの高さの木を見たらそう思ってしまうのも自然なことかもしれません。
大きく高く育った杉の木に畏敬の念を抱く感覚はわかるような気がします。
というかなり神話的な話から一転して、寺社仏閣の建材としての役割もあったと考えられているそうです。
確かに遠くの山から木を運んでくるのはかなり大変そう。
ほとんど全ての作業を人力で行わなければいけなかった当時は、敷地内で建材が調達できるのはかなりありがたいことだったんでしょう。
3~40年ほどで建材として使えるサイズにまで育ち、まっすぐ伸びて柔らかく加工しやすい。
まさにうってつけの素材だったわけです。
伊勢神宮や上賀茂神社は式年遷宮といって、定期的に社殿を立て替えてご神体を遷(うつ)す神事を行っていますよね。
建物の形はそのまま、古くからある姿をずっと保つために遷宮をしている…のだろうということなんですが、神道では「意味や理由は詮索しない」「しきたりとして守る」ことが美徳とされていて、遷宮のはっきりとした理由があげられているわけでなはないようです。
このあたりも神秘性があって好奇心がくすぐられますね。
なんにせよ、杉と神様はいつもちょっと近いところにいたということです。
ところでこのブログを書いている私はしっかりスギ花粉の花粉症で、早ければ2月後半から、遅ければ5月半ばころまで花粉症に悩まされています。
春先に前述している近所の神社に行こうものなら顔中とんでもないことになってしまうので、なるべく寄り付かないように生活しています(そんな言い方したら神様に怒られそう…)。
今や日本人の3人に1人はかかっている花粉症ですが、「花粉症」は読んで字のごとく花粉に対してのアレルギーのため、板などの建材で杉を使っていても問題ありません。
スタジオリンクスの事務所は杉板で作られた棚や引き出し、机などがたくさんあります。
私が今まさにブログをしたためているデスクも杉板で作られていますが、何ともないです。
何ともないどころか、毎朝出社して事務所のドアを開けた瞬間に杉のいい香りがして落ち着きます。
杉の香りは作業能率をよくする効果もあることが研究で分かっているそう。
このブログ記事もサクサク書けた気がします!
社長は後ろの席で悩んで煮詰まっているようですが…。
スタジオリンクスでは完成見学会や徳島県の板倉の家宿泊体験などもご用意しています。
事務所にもリンクス得意の杉の造作家具がありますので、ぜひ現地で体験してみてください!